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内藤了『夢探偵フロイト(全5巻)』の所感

読んだ本の感想です。


内藤了さんの作品は作品のジャンルで言うと「ホラー」に分類されていることが多い。

私は自分がホラー好きである自覚は全くないのだが、サイキックや霊的なことなど目に見えない世界を描いた作品となると、どうやら「ホラー」になってしまうらしい。

ミステリーも好きで、ドラマでは刑事ものを必ずチェックしている。


この『夢探偵フロイト』シリーズが私の内藤了作品との出会いであったが、それはたまたまこの作品が当時Amazonの"Kindle Unlimited読み放題”になっており、レビューが高かったからだった。


内藤了さんの作品は本当に読みやすい。


私にとっての「読みやすさ」とは、文章に違和感がないことだ。

作家によっては独特の言い回しの文章を書く方もいて、それがその作家の個性となっているとも言えるのだろうが、私にはそれが「引っ掛かり」となり、読書の流れを阻害されたように感じてしまうことがある。


内藤了さんの文章にはその「引っ掛かり」を感じることが全くなく、かといって軽々しい感じもない。

私もこんな文章が書けるようになりたいと思わせる稀有な作家だ。


スピリチュアル好きを公言している私にとって、この作品は実に興味深く面白いものだった。


「人を殺す悪夢」とは何なのか?そんなものが存在するのか?


睡眠時、潜在意識にあるものが夢に投影されると言われるが、ヒトの脳は受情機なので、それはあながち間違いではない。

私たちの意識は睡眠時に別次へ行き、日々の体験で取得した情報をアップロードしたり、逆に必要な情報をダウンロードしたり…・といったことが日常的に行われている。


無意識下なので、「魔」も入りやすいと言える。

その仕組みを利用したのが、この作品に描かれている「人を死に至らしめる悪夢」と言えるだろう。


最終巻でとうとう悪夢の正体が判明するのだが、それを読んだ時、「これば "事実" だ」(本当に某国で行われていたことだ)と直感し、ものすごい鳥肌に襲われた。


「そこ」と繋がったらどうしよう…という恐術で体が硬直した。


小説を読んでこんな気持ちになるのは初めてだった(苦笑)


最終巻は圧巻だったが、それだけでなく、登場するキャラクターたちの個性が立っていて、物語が終わってしまうこと、彼らとの別れに寂しさを感じた。



この作品で私はすっかり内藤了さんのファンとなり、現在では他の作品もほぼ羅している。



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